北京の日本料理は、今や日本人だけのものではなくなりました。
高級ホテルには日本料理店がないところはないほどですし、中国人には親しまれないだろうと思われていた日本料理の店が北京だけでも200軒とも300軒あるともいわれています。
そのほとんどが中国人の経営する個人経営の店です。
日本人が経営する日本料理店で修行したコックさんが独立すると料理長として、あるいは経営者としてあらたに腕をふるっています。
中国人の経営する日本料理店は、中国人客がメインで、日本人経営であったり日本語のできる接客係がいると、日本人客もおのずと多くなるようです。
しのぎを削る日本料理店の中で、日本人オーナーの店も数多くありますが、やはり圧倒的に個人経営の店が多く、それぞれが知恵を絞ってサービスやメニューに工夫を凝らしています。
日本人に人気の店でも、お客様としてのターゲットは当然一番人口の多い中国人です。
そのため、北京の日本料理店の必需品はカラー写真入りのメニューです。
たとえば、「うな丼」と「うな重」の違いが、ほとんどの日本人が文字面を見て判断できますが、外国人にはどのようなものかピンとこないことでしょう。
また、味よりもまず量にうるさい中国の人を納得させるためにも写真で見本を見せるのがとても効果的なのです。
今やまさにこのカラー写真付きメニューを作るのにうってつけの時代がきました。
日本料理店のオーナーたちは、こぞってパソコンとデジカメ、それにカラープリンターを用意し、各店自慢の料理に画像処理をほどこしデザインを加え、見て楽しいメニュー作りに精を出しています。
その成果は、各々の店に足を運んでメニューをみればよくわかります。
写真入りのオリジナルメニューは日本人客にも受けがいいことまちがいなしです。
今まで見えた患者様達は、よく朝陽病院の近くにある「松子」という日本料理屋さんに「茶そば」とか「かも南蛮」とか出前を頼んで、まあまあ日本の味って言う評判でした。