2005年10月09日

2005年9月:患者Tさん

 長期休暇を経て、本日より業務を再開致しました。スタッフ一同気持ちを新たに頑張
りますので、どうぞ宜しくお願い致します。
 今回は、9月上旬に手術を受けられました、Tさんのご紹介です。Tさんの症状は比較
的軽く、言語、流涎、嚥下等の障害以外は至って正常で、ご自分の足で散歩等もされ
ていらっしゃいました。

患者Tさん:
 ・病名:ALS(筋萎縮性側索硬化症)
 ・発病日:2004年1月
 ・入院日:2005年8月28日
 ・手術日:2005年9月5日
 ・退院日:2005年9月15日
 ・発病と術前の状況:
2004年1月頃から風邪に似た症状が続き、4月頃からろれつが回らなくなる。舌が腫れ
ぼったく、動きが鈍い、痙攣も見られる。少量の涎が出る。食事は正常に近いが軟らか
めの物を好み、お粥やお刺身等をよく食べるとのこと。言葉は話すことができず、筆記
で意思疎通。その他身体に障害は見られず。
 ・術後の状況:
両頬の筋肉が改善。舌の出し入れ、上下左右の動きに改善が見られる。頬の内側
に食べ物が溜まらなくなる。物がよく噛める為か、飲み込みがよくなり、沢庵(たくあん)
も食べられるようになる。言葉によっては、何とか聞き取れるように。
 ・帰国後の状況:
昨日頂いたメールによると、舌の動きと飲み込みが病院にいた頃より更に良くなった
とのこと。食事も以前は食べようとしなかったカツ丼も食べたりして、とても調子がよい
よう。

 Tさんに関して特にご紹介したいのは、術後のリハビリについてです。Tさんはリハビリ
に協力的なだけではなく、ご自身も大変意欲的で、空いている時間があれば口・舌の
運動や発音練習をされていらっしゃいました。その為か、リハビリの回を積むごとに症
状に改善が見られ、退院前には長時間息を吐く動作も標準レベルとなり、以前できなか
った口を膨らます動作や唇で「パッ」と鳴らす動作が、ぎこちないなりにも出来るように
なりました(緊張すると出来なくなるよう)。難しそうだった音程(ドレミファソラシド)の練習
にも、ある程度改善が見られました。帰国後も口・舌の運動や発音練習を続けていらっ
しゃるようです。
 黄先生ら医師は、手術後のリハビリを強調していらっしゃいます。勿論、OEG細胞移
植手術によって直ぐに見られる改善もありますが、リハビリによって数年動かなかった
筋肉を動かし、鍛え、より良い改善を引き出すことができるそうです。Tさんはその良い
一例と言えるかも知れません。

Posted by lss at 2005年10月09日 06:45
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Posted by: Hunter at 2007年05月29日 00:59
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