黄先生が帰ってきました。
今日は手術8台です、全部ALSです。
A様が帰国前に先生とゆっくり話をしたいので、今日はできそうもないです。
いつも通りリハビリをやって、肺機能検査もやりました。
レベルチェックの結果は術前と比べ良かった。
今日は術後のビデオ撮影がありました。患者さんの帰国の日も間近
に迫ってきました。
本日黄教授が北京へと戻られ、早速明日からまた多忙な日々が
始まるようです。
雑技が19時15分開演のため、王府井でのショッピングの後に早めの食事
を取りました。雑技のあるホールのちょうど裏に位置するお店で羊のしゃぶ
しゃぶを食べました。この羊のしゃぶしゃぶは北京や中国北部の食べ物で、
羊肉や野菜を鶏がらスープ(いろんなスープがあります)などでしゃぶしゃぶ
しながら胡麻だれ(たれもいろいろ)でいただく物です。冬の寒い中で食べた
方が美味しいのかな・・・とうっすら思ったりもしましたが、夏の暑い中でも汗
をかきながら食べるのもなかなかでした(冷えたビールが合うようです)。
腹ごしらえも終わり、雑技鑑賞です。雑技を行っているホールがかなり
古い建物の為、またもやスロープに困ってしまいました。しかし、この劇場
のスタッフが熱心に対応してくれ、十数段ある階段でしたが車椅子と患者
さんをかかえてもらいました。
雑技はテレビで見るのとはまた違い、ド迫力でした。しかも、最前列という
こともあり、何だか雑技団員が飛んで落ちてきそうなほどでした。「燃焼系
・・・」のCMでおなじみの棒体操のようなのもやっていました。あんなドロ
ボーがいたら怖いし、ある意味笑えるだろうなとふと思いました。そんなこ
と考えてるのは私ぐらいですね・・・失礼いたしました。
北京各所のトイレやバスの入り口に車椅子のマークが増えていく度、
仕事柄良く目に付くことはもちろん、とても嬉しく思っていました。オリン
ピックを控え、ただ殺伐とした都会ではなく、人に優しい街へと変身し
て欲しいと願っていました。
患者さんと付き添いのご家族、合わせて3人で王府井でのショッピン
グや雑技鑑賞を楽しもうと午後から西山病院を離れ、市内へと向かい
ました。テレビで見るよりも迫力のある天安門広場や故宮、ここ数年
間で華やかになってしまった王府井はお2人の目にどう映ったのでし
ょうか。王府井の歩行者天国を歩く人たちを見てみると、とても国際
色の豊かな上に、日曜日を楽しむ人々の笑顔が柔らかな観光地と
して最高の風景を作り出していました。しかしこんな場所で、これま
で私が考えていた「人に優しい街」は表面上のものであったのだと
気付かされる出来事、その現実を知ることになりました。
まずは車椅子のマーク表示があるにも関わらず、角度が60度はあ
りそうなスロープ。角度が急なだけではなく、スロープの幅も狭くて
まるで即席で取って付けたようなものでした。
そして車椅子専用トイレ。あるにもかかわらず、清掃員にカギを開
けて貰わなくてはならなかったこと。その上清掃員がそのカギの在
り処をよく分かっていないという始末。トイレを我慢しろと言っている
のでしょうか。
一番ショックだったのは、某外資系高級ホテルに繋がる通路全て
が階段で、スロープは車専用しかなかったこと。
その立場になってみないと分からないばかりだと頭で分かってい
ても、見た目に惑わされてしまっていました。これがどこであろうとも
何かに惑わされることなく、まず立ち止まって見極めたり考えたりす
ることが必要なのだと思わされました。車椅子マークがあることが
全てでないことを知るべきだと感じました。
順調に回復しているA様が、北京にいる間に京劇か雑技を見てみたいとおっしゃいました。
今日はネットで調べ、チケット入手。
天地劇場というところで、中国雑技団が毎日やっていて、かなり高いレベルで、なかなか期待できそうな演出です。日曜日お楽しみに。
今日も針灸、マッサージ、リハビリをやりました。
午後、お見舞いの方は天津からこられました。暑い日に、お疲れ様でした。
北京は今日40度。
午後一時、リハビリ室にいって立つ練習。ずーと部屋にいたから、外の暑さにびっくり。
リハビリに慣れていますので、通訳なしでやることになった。スタッフの李がロビーで待つ。
A様がリハビリ師と見習いの三人の女の子に囲まれ、足首の動く訓練をしながら、手遊びをされました。なかなかいい雰囲気でした。
病室に戻れたら、抜糸。全部四針を縫われた傷口はきれいになっている。昨日二針を抜糸したから、今日、残り二針を抜きます。
西山病院の外国人病棟は病室が少ないのと手術の予約が病室数に
見合わないほど多いため、人の入れ替わりが早い。あの人最近見ない
なぁ~、と思っていたら既に帰国していたとか。そんな感じです。
さてこんな西山病院ですが、結構居心地が良いようです。昨日、医
師事務室のLAN線をお借りしパソコン作業をしていたところ、電動車
椅子に乗った自称ビールが大好きでお腹が大きいと言うカナダ人の
患者さんとパッチリお目目と黒髪の可愛い秘書(病棟で通訳をやって
いる)の林さんが主治医を訪ねてきました。手術に関する話や、雑談
をしたあと、林さんがこんな一言を困った顔で通訳していました。
「退院したくないんです!」
なんだか体が大きく腕には刺青と、強面に見えるのに、何て健気
なことを・・・。仕事中だったのであまり話を聞いていませんでした
がどうやらとても病院を気に入っているそうで。主治医は「じゃぁ、
もう少しいたらどうですか?」とのん気に言っていましたが、予約
状況や病室手配も担当している林さんは終始困った顔をしていま
した。漫画で例えると、強面のオジサマがチワワのくぅちゃんのよ
うに目をキラキラさせ、秘書の林さんの顔に汗がタラタラ、主治医
は眼鏡顔でボーッというような一場面だと思います。
私の仕事も終わり、事務室を出て行くときも3人は笑いながら話
していました。患者さんは頭髪とは逆にたくさん生えているヒゲを
フカフカとさせながらゆっくりとした口調で話し、まだまだ話は尽き
そうにもありません。
このごろ病院はほとんど毎週の月、水、金曜日で二、三台づつ手術が行われます。昨日も二台ありました。二台とも脊髄損傷の方でした。
夜10時に、黄先生が旅に立ちました。今回は、モロッコ、サウジアラビアなど演説とある重要な人物に問診(?)することになっているそうです。28日に帰られる予定です。
その間に手術は行いません、患者さんたちはリハビリに一心。
A様は今日も昨日と同じ、針灸―マッサージ―物理療法など一通りやりました。
いつも毎日薬でお通じするのに、昨日から、自然にお通じができました。手術の効果か?中国の食事のせいか?それとも針灸の功か?どっちにしても結果はよかった!
午前中の針、マッサージの後に来るのは、按摩の名人王先生の出番だ。
王先生は大連の出身で、幼いごろ、周りに大勢の日本人が住んでいて、先生の御家も和式で二階立ての畳部屋だった。よく日本人の子供と一緒に遊んだり、学校でもほとんど日本語で授業を受けた、が、今覚えているのは“桜”という歌だけなんだ。。。。素人のスタッフ李が世間話をしているとしか感じないだが、なんと、これは治療に入る前奏だった。
何だか不思議な気功だ。
それから、ツボに押す。あんまり軽くやっているとは見えているけど、A様が、ずいぶん押されてかなり痛い表情で、ツボって難しいだなぁと思った。
最後に、これから三つのことをやってくださいと先生から教えていただき、毎日続けてやれば、立つことは夢じゃないと励ましの言葉もいただいた。
午後、リハビリ室に。
昨日と同じ、足首の関節の練習と立つ練習。
終わった時、A様が日本円のコインを出して、手品を披露した。手早いことにみんな拍手。一人の女の子は、中国のコインを一つ出して、A様に“よかったら記念として”。A様も10円玉を彼女に渡して、みんなと笑いながら、病室に戻った。
昨日に引き続き、患者さんは朝からハードスケジュールをこなして
いきました。
午前:針灸→褥そう治療→術創ガーゼ交換→マッサージ
午後:リハビリ室での訓練
午前中は本当にあっという間に過ぎていきました。
そして、本日午後は午前のマッサージ担当である先生に再度来て
いただき、患者さんのご家族もマッサージを受けられました。マッサ
ージの先生は1989年、90年と東京や京都、大阪で学術交流や治
療などを行われてきたそうです。西山病院はリハビリテーションセン
ターを持つことから、こういった中国医学の専門家に治療を受けられ
る素晴らしい環境を持っています。今回は外来扱いということで30
分間のマッサージとなりました。マッサージの後、ご家族の方は
スッキリとした顔をされていました。スタッフ田村もお世話になってし
まいたかったです!今度治療を受けてみようかな・・・。
午前中は通常通り、針灸やマッサージを受けた患者さん。普段は静かな
午後、急なスケジュールが入ることになったのです。
ちょうど昼食の時間になる前のこと、術創の癒合状態も大変良いため、
患者さんからキャスターなしの歩行器を借りてきて欲しいという申し出が
あり、ナースステーションに借りに行きました。看護婦さんがリハビリ室に
あるかどうか分からないと困った顔をしていたので、なかったらリハビリ
室を使いたいと言ったところ、とりあえず聞いてみると言って話をしていた
のです。
昼食が終わり、キャスターなしの歩行器は部屋に届けられ、患者さん
も歩行器を使用して練習をしていました。少し時間が過ぎた頃、白衣を
着た若い人の集団が病室を訪れ「さぁ、行きましょうか!」と笑顔で言う
ではありませんか。通訳の私がすっかりワケが分からず「どこに行くん
ですか?」と聞き返したところ、どうやら担当医がリハビリ室での訓練の
予約を入れてくれたらしいのです。
白衣を着た集団につれられて来たのは西山病院自慢のリハビリ室。
職員食堂の横、四合院を思わせる丸い門をくぐると到着。ドアを開け
見回すと広い板張りの部屋にトレッドミルや起立台があり、そこでは
中国人患者を始め、同じ病棟に入院中の欧米人患者も練習に来て
いました。
今日は曲がったひざを真っ直ぐにするマッサージ、足を内側と外側に
蹴り出す練習、起立台を使った練習が行われました。室内が気持ちの
良い温度に保たれていたため、汗が流れ出ることもなく、室外が30度も
あるなんて思えないほどでした。
明日から午後はリハビリ室で過ごします。針やマッサージなど中国
医学プラス現代のリハビリで更なる改善が期待されます。
今日からリハビリなどが始まります。
最初に来たのは、針灸の先生です。頭に二針、お臍の周りに七針、両足に各二針。待つ事20分、その間に、按摩のワン先生が来ました。針を見ながら、指で各針の上部を弾む。どういう意味かよく分からないが、ツボに刺激を与えている?とか。針を取りまして、先生が“耳針”をしました。薬がついている粘着テープに耳に貼り、手で揉めたら、A様がとても痛い様子でしたが、「頭がすっきりした」とおっしゃいました。
午後に、マッサージ。按摩しながら、立つ練習及び歩く練習のコツも教えてくれました。A様がとても気持ちよさそうで、眠そうな顔でした。
術後3日目にして全ての点滴が外されるとは驚異的な回復です!
そして、昨日日誌にあったように患者さんの脚の動きも良くなっています。
早速、出来るようになった動作を私スタッフ田村も見せていただきました。
朝から術創のガーゼ交換をしていましたが、主治医も思わず親指を
立てて「グッド」というほどきれいに癒合していました。明日からは針
灸やマッサージ等のリハビリ期間に入ります。高めだった血圧は本日
正常値に近づき、看護婦さんからも「とっても顔色がいいですね!」
と言われていました。患者さんの表情から術前術後の痛みや緊張が
和らいだのだと感じました。
今日の北京は33度。しかし病棟内はクーラーが効いてとっても
快適です。
今朝病室に入って、とても嬉しい報告がありました。
昨日夜、黄先生に左足を動かすよう言われ、術前動くことのなかった
太ももを自分の力で動かせ、何度も動かして痙性で動いているのでは
ないと実感されたとのことでした。
「電話しようと思ったけど、あんまり遅い時間だったから・・・すごく嬉しいわ!」
と満面の笑みで喜ぶご家族。李も嬉しいです!
朝食後、術後ずっと取り付けられていた心拍・血圧を測る装置や導尿の管
が外され、身軽になった患者さん。気分もスッキリしたご様子でした。血圧が
少し高めではありますが、車椅子にご自分で移動され、病を一掃されたみた
いに元気です。パソコン室でご友人からのメールをチェックし、お昼も起き上
がりしっかり召し上がりました。昼食後にはベッドで読書をされながら、転寝
をするなどして過ごされました。
李はと言いますと「A様が北京にお越しになる前、どんな人なのか田村と
想像しておりました」なんて話も自白。ズバリ想像とピッタリでしたよ。ハイ。
終日たくさんの痛みと戦われました。術後の傷、そして痙性の痛みです。
痙性で足が震えるため褥そうのある臀部も痛み、患者さんにとって辛く
長い一日となったようです。
今日からさっそく食事もされています。明日からはあの「痛い按摩の先生」
より指示を受けたメニュー(棗、百合の球根、干しブドウ、緑豆、蓮の実を入れた
お粥など)を取り入れ、一日も早い術創の回復が期待されます。
今日は手術。
午後12時の予定ですが、午前中のは時間通りに終わらなかったため、A様が手術室に入るのは既に二時半を回ったところでした。
無事に成功することをお祈りいたします。
頑張ってね、A様。
OEG細胞研究にいち早く従事し、現英国国立医学研究所教授である
世界でも有名な神経科学者Geoffrey Raisman教授が今月5日から9日、
西山病院を見学。本日同院会議室にて午後2時より「OEG細胞の基
礎研究」と題した講演会が行われました。
これまでサイエンス誌や有名な学会誌に掲載された教授の研究は
多くの注目を集め、英国国立医学研究所に所属する現在、イギリス
国内でのOEG細胞移植手術が臨床治療へと発展するよう促してい
る。
今日は、肺機能の検査、エコー、手術の定位レントゲンを撮る予定です。
検査する前に、ビデオ撮影と同時にレベルチェックが行われました。
肺機能検査機械は新型だから、苦労せず15分くらいで終わらせましたが、やっぱり鼻を挟まれ、深呼吸したり、12秒間早いスピードでするのは大変でした。12秒って長かったねってA様。
レントゲンを撮るにも、幸い昨日の先生ではなかったことと、孫さんを呼んで一緒に行ったから、スムーズにできました。
これで、全ての検査が終了です。
いよいよ、明日、手術の予定日です。二台の手術とも脊髄損傷の方で、A様が二番目になります。
今夜12時からは、禁食、禁水。それまで、同意書にサイン、毛をそり、浣腸、点滴、など完了させます。
病院側も大変忙しい様子です。
5日にA様と同じ日に北京に来られて、同じホテルに泊まられたイギリスのGeoffrey Raisman教授が 9日まで、北京で学術研究が行われます。OEG細胞の基礎研究の第一人だそうです。今日の午後に西山病院で学術講演が開かれます。同手術を受けた脊髄損傷の方4名が、地方から後追調査のため病院にやってきました、結果を発表次第、皆様に報告します。
土曜日に日本から来られましたA様は、一晩ホテルに泊まっていただいて、日曜日病院入り。
今朝、採血され、午前中に筋電図の検査がありました。検査する前にパソコン室でメールチェック。
針を刺して、リラックスしてくださいと先生が言った。が、画面は乱れている(検査するときに、目を閉じて、口が少し開いて、リラックス状態じゃないと、データが取れないだそうです)。
“リラックスしたつもりで、筋肉が勝手に緊張しているんだ。冷凍庫に入れられて寒くないと言わされると一緒だと”A様が苦笑いしながら頑張っていた。
筋電図しながら、カッコウが鳴く声が聞こえてきた。
西山病院は山に囲まれ、色んな鳥がいるらしい。今日見えたのはカササギ、カッコウだ。
午後は、心電図とレントゲン。
レントゲンのベッドは高かったが、孫さんに手伝ってもらって、何とかできたが、それよりレントゲンの先生の態度はでかかった。
今日の北京は30度の暑さだが、病室は快適。