2004年08月29日

8月29日(日) 帰国

今日Yさんは移植手術後 23 日目を経過して午後 1 時半の飛行機で帰国されました。 二日前に退院され、しばらくホテルの中で静養していました。
実はYさんは退院してすぐにお子さんへのお土産を買うためにデパートへ行きたかったのですが、退院したばかりで、デパートでは人が込んでいるし、感染の恐れがあるので、止めていただきました。 経過が非常に良いので、患者の方はわりと軽く考えてしまいますが、移植後 3 ヶ月は強い免疫抑制剤によって拒絶反応を抑止している代わりに、細菌やウイルス感染が非常に起こりやすく、この時期は最も注意を必要とします。少なくとも 3 ヶ月間の急性拒絶反応の起こりやすい時期は抑制が必要です。この間を過ぎれば免疫抑制剤も減らされて行きますし、徐々に通常の日常生活にもどることができるようになります。それまでは自己を抑制し、できる限り人ごみの在る所は避け、もしどうしても必要な場合はマスクをつけるようにする必要があります。
と言う事で変わりにセンターのスタッフインちゃんにお土産を買いに行ってもらいました。インちゃんが選んだ玩具がお子さんの気にいるかどうか分からないのですが、お父さんの気持ちは十分伝えられると思います。
  Yさんは来週の月曜日日本の病院に行くことをすでに予約したそうです。本人は入院したがらないようですが、改めて全面的な検査をするため、入院する可能性もあるようです。全てが順調であれば、すぐ退院できるでしょう。Yさんのような方はどこでもお仕事ができるから、特に苦にならないかもしれませんね!
  それではYさんの大活躍を期待しております。お元気でがんばってください。

Posted by xiahoo at 03:36 | Comments (505) | TrackBack

2004年08月13日

7月13 日(火)

今朝、移植を受けるための検査を行いました。最初は血液の検査、次はCTスチャンや胃腸カメラ、また心、肺機能、心電図など。午後一時ごろ劉先生から電話が掛かってきて、「今ドナーを見つけた情報が入ったので、Sさんは検査を終えて、病室の方へきてもらいましょう。明日移植の可能性が高いので、今夜は病室に泊まってもらい、術前の準備をします」とのことです。
そんなに速く移植ができるとは思ってもいませんでした。Sさんも予想しなかったようです。私の話を聞いて、半信半疑のようで、私に「何パーセントの確率ですか」と聞きました。その問いにどう答えたらいいかちょっと戸惑いましたが、移植手術は普通の手術と違って、予想外のこともおきるので、明日するといいっても100%するとは限らないのです。でも可能性が非常に高い事は確かです。
午後病室に入って、劉先生をはじめ、李先生に術前の説明をしてもらいました。Sさんの緊張した顔は少しも崩れませんでした。お一人で来られて、心細いのでしょう。早速別の省にいる親戚の方に連絡して、明日の手術の事をはなすと、今夜急いで飛んでくるとおっしゃいました。手術の時、立ち会って下さるのでSさんも心強くなるでしょう。

Posted by xiahoo at 04:55 | Comments (375) | TrackBack

2004年08月12日

7月12日(月)

今日C型肝炎による肝硬変の神戸在住54歳のSさんを迎えました。
Sさんは中国のお父さんと日本のお母さんの間に生まれた方で、5年前からC型肝炎だと診断され、病態は段々進行して、肝硬変になってしまいました。今本人は表は元気そうに見えますが、検査の数値はすごく悪くて、疲れやすく、また血小板の数が少ないので、出血しやすいなどの症状があるそうです。
Sさんは中国人の血が流れているので、当センターのホームページをご覧になりすぐ中国で移植する事を決定しました。中国に親戚がいるので、いろいろ調べてもらった結果、やはり当支援センターは中国の中で唯一日本人を対称にしてサポートしていることが分かり、中国医科大学で移植することを決めました。
2時30分大阪からの飛行機は沈陽の桃仙空港に到着しました。私とセンターのスタッフ金は名札を持って、迎えに行きました。間もなくSさんは我々を見つけました。一見すると本当に病人とは思えない程です。簡単に挨拶を済ませ、乗用車の方へ案内して、病院の方へ直行しました。
車の中で、Sさんが何回もため息をついていたので、どうしてですかと尋ねると、「恐いですよ、また心配です」と答えました。確かにそうです。異国で移植を受ける為に、特に今回Sさん御一人で中国においでになったわけですから、心配するのも当然です。でも我々の支援センターの使命は患者さんの家族と同じように患者さんの事を親身になって全面的にサポートする事ですから、近い中にきっとその不安を取り除くことができますよ。今までに何人もの患者さんと接していますし、その自信は充分持っています。
早速中国にいる親戚に電話をかけて、話しをしていただきました。また親戚の方にこれからSさんに持たせる携帯の番号を知らせて、いつでも連絡をとれるように準備しました。
4時10分前に病院の方へ着きました。劉先生はすでに教授室で待っています。簡単に会話をしてから、李先生に入院手続きをしてもらいました。いつものパターンで明日から検査をします。
今日、入院手続きは一応済ませましたが、患者さんはかなり疲れているので、取りあえず、病院前のインターコンチレンタルホテルでくつろいでいただくことにします。

Posted by xiahoo at 04:51 | Comments (189) | TrackBack