今日でAさんは腎臓移植後丁度20日目となりました。午前中抜糸を全部済ませ目出度く退院されました。長い間ICUの中に拘束されて不自由の状態が続きましたが、本日やっと解放されたようです。Aさんの喜びは満面の笑顔からも読み取れるほどです。午後学生時代のご友人がはるばる日本からAさんを見舞いと言うより退院されたことをお祝いに此方にお出でになりました。たった20日間でAさんは顔色も良くなり、元気になっていて、皆様は感激されたようです。
Aさんは腎臓移植が成功して、ドナーの方に、移植チームやサポートチームのスタッフに、自分の最愛の妻や娘さん及び応援してくださった友人や会社の社員たちに対して今感謝の気持ちで一杯です。今日まで病室の中で時間的に余裕があり、色々なことを振り替えて考えたり、これからの事を考えたりしていました。 今後はみんなの為にももっともっと頑張りたいです。・・・と演説のように我々に話ました。
二三日位ホテルで落ち着いて、来週の月曜日帰国される予定です。
では、これから益々元気で、新しい人生を楽しんでください。
今日でAさんは腎臓移植後十八日目です。縫合部の残り半部は今日抜糸し、十三日は残りの半分を抜糸し、退院後、十八日の便で帰国される予定です。
Aさんはいままで経過があまりにも順調で、自分はもう完全な健勝な人に戻っていて、病人であることをあまり認識していないようです。現在うきうきして、帰国されてから、入院はしたがらない、すぐお仕事に復帰するつもりのようです。それに反して奥さんはそんなに軽く考えていないようです。
すでに日本の病院とコンタクトをとっておられ、帰国されてから、改めて全面的な検査をするため、とりあえず入院して頂くことになるそうです。
移植後 3ヶ月は強い免疫抑制剤によって拒絶反応を抑止している代わりに、細菌やウイルス感染が非常に起こりやすく、この時期は最も注意を必要とします。少なくとも3ヶ月間の急性拒絶反応の起こりやすい時期は抑制が必要です。この間を過ぎれば免疫抑制剤も減らされて行きますし、徐々に通常の日常生活にもどることができるようになります。Aさんの気持ちは手にとるほど分かりますが、せっかく元気になって、もし不養生により、何か起こったら、困りますので、もうしばらく辛抱してくださいますね。
日本にお帰りになったら、電話もさらに便利になり、お仕事の件は電話で指示することもできるでしょう、もちろん過労は大敵ですよね。
今日は奥様の誕生日です。他国で誕生日を迎えるのは初めてのことですが、今までで最も意味ある誕生日です・・・と言ってくださいました。Aさんには一緒にお祝いできない変わりに、同じケーキを買って、病院へお届けしました。Aさんは窓越しからOKサインのポーズで奥様に大きな声で「誕生日、おめでとう、色々ありがとう」と祝福しました。また「内の娘の気力で背中を押され、中国に来て手術を大成功することができました。 勇気とパワーをくれた娘に感謝します。」と言われました。また、先日から書き続けてきたラブレーターを奥様に渡されました。ラブレターなんて結婚以来初めて貰ったものだそうです。奥様は「額縁の中に入れて、大切にしますよ」いつものように冗談まじりに返答されました。私と金ちゃんはお二人でこれからもっと元気で楽しく過して頂きたい気持ちを込めて極楽蝶の花をプレゼントしました。
お二人はいつまでもお達者で、極楽、極楽されてね!
今日でAさんは腎臓移植後十一日目です。午後Aさんの日本の主治医の先生方(K大学病院)がわざわざ瀋陽までお出でになり、Aさんを見舞いました。
午後六時、婦長に案内してもらって、先生達はICUの中に入り、Aさんと面会しました。劉先生は改めてAさんの腎臓移植の術式と経過を先生達に説明しました。現在血圧も高くないし、血糖値も高くない、すべて順調です。親しい先生たちがおいでくださって、Aさんはさらに心強くなったようです。先日買った杖は一日だけ使ったそうで、現在体が軽くて、何処も痛くないようです。特に尿の出具合は非常に気にいっているようです。自分の元気ぶりをパフォーマンスするため、奥さまの前で、後ろを向いて歩かれました。元気になったので、余計に退屈を感じたようで、毎日奥様に二十回位電話し、日本の友人と社員の方々にも常に連絡している様子です。センターで用意したDVDはすでに見終わったので、今日私は日本語版の「失楽園」のドラマを届けました。奥さんは「主人公になったつもりで、ゆっくり見てくださいね」と冗談交じりに言われました。
今日でAさんは腎臓移植後九日目です。今朝ドレーンを抜去し、体がさらにすっきりとなりました。これからリハビリがとても大切ですので、今朝スタッフの金ちゃんは杖を買ってまいりました。
昼奥様の供をして病室でAさんと面会しました。Aさんは背をまっすぐ伸ばして病室から出てきました。奥様が「元気! 元気ですね。目が生き生きしていますよ。」とAさんに言ったら、Aさんは再び涙が込み上げました。現在Aさんの視力は移植手術する前より良くなり、遠くまではっきりみえるそうです。またいつも冷えていた体は正常になったようです。「言葉があまり通じないので、大丈夫ですか」と聞いたら、「皆さんは大変親切にしてくれています、ハートが通じますので、大丈夫ですよ」と言ってくださいました。お腹はまだ張っているようです。午後看護婦さんに浣腸してもらって、便が出ました。早速奥様に「便が出てきて、すっきりしたよ」と電話で知らせたそうです。