昨日親戚や友人が見舞いにみえて、Mさんはとてもご機嫌です。病院から出された重湯、スープ類はとても気に入って数回に分けて飲んでいます。一度腸閉塞が懸念されたこともあり、今回の食事の切り替えを慎重に捉えているようです。それでも「お昼のスープはまだ来ないかな」と待ちきれない様子です。日本語の雑誌、書籍を読み、上海日記をつけてのんびりしている一日。午後ベッドを下りて廊下を歩いたり、椅子に座っては立ち上がったりして2時間近くリハビリに励んでおられました。午後から半流動食に切り替え、夕食はスープとお粥1/2杯を取られました。
昨夜1時から今朝までMさんは10回も便が出て、パンパンしていた腹部がすっきりさっぱり。元気な様子です。見舞いに日本より飛んでこられた親戚が持ち込んできた日本の新聞を興味津々に読んでおられました。お昼は流動食に変わり、鳥のスープが出され、四、五日ぶりに美味しいスープを口にし、日本の新聞を見れるようになり、やっと普通の人間に生き返ったとMさんが呟かれました。
8時痛みが治まっており、Mさんは安静にしていました。血糖値やクレアチニンの数値が不安定なため、まだ用心が必要と医師から言われました。2週間以上もまともな食事や水分を取っていないため、Mさんはとても衰弱しています。付き添いのご家族も病状の一進一退にかられて、かなり神経がすりへっていました。ガスも便も出ず、3日間が経過しており、すこしでもガスを出しやすくするため肛門から管をいれ、胃管も再度挿入されました。物々しい雰囲気でした。夕方ごろ移植の先生がみえました。腎臓自身が良い状態で機能していると説明されるとMさんもご家族も一安心されました。また腸閉塞の手術を考えていないと先生から言われるとみんなほっとしました。
朝から左側の腹部が痛いとMさんが訴えられるので痛み止め注射をしました。午前中エコー、X線写真を取りました。食事、水の摂取がまた禁止されました。昨日朝の便を最後にガスも便もでていないです。PM1時外科の先生がきました。浣腸実施を決めました。しかし便らしいものが全く出てきませんでした。PM5時半右腕の点滴がうまく入らないため患者さんとご家族の許可を得て、頸部深静脈穿刺を決行しました。PM6ごろスタッフが帰宅しようとする頃痛みが激しくなり、痛み止め注射2回しました。
本日 日本より腎臓移植の事前検査の為Yさんが訪中されました。検査項目は普通の血液検査5項目、心電図、X線写真、腎臓移植関係のHLA、PRA検査です。結果は週末ごろ出る予定。半日で検査終了。Yさんの移植手術はおおまかに中国の春節休み明け(2月中旬)に予定されるので、それまで再来中の用意(特にビザ)をしていただくこととなります。
朝病室に行くと、Mさんはとても元気な様子です。ベッドを起こし、日記を書いて
いました。不精ひげをそり、すっきり見えます。昨日からやたら食べ物に興味を見せ
ていました。今朝先生に確認したら牛乳以外にパンやピスケットなど半流動食もOKと
なりました。早速10日ぶりにパンを口にして、「うまい、うまい」と連呼。2時間おきに牛乳、パン、ビスケット、ラーメンなどを少量とっています。腸の痛み、傷口の痛みがおさまったのですが、点滴の針刺口の痛みがあるようです。点滴液にカリュームが入っているため痛いようです。
昨夜ぐっすり眠れなかったMさんは朝方ちょっと具合が悪いようでした。腸内の痛みが消えると今度は傷口の痛みを感じてきました。昨日50ccの牛乳を2回飲みました。今日も
牛乳100ccを数時間おきに飲み、夕方まで調子がよければ胃管をはずす予定です。むねやけがひどいというので胃薬の増量で対処しています。
午後胃管がはずされました。午後 胸部X線を病室で撮りました。微熱が見られるの
で体内の感染部を突き止めるためです。
AM8時中山病院で北京からの応援者田村さんと合流。午前中田村さんに今までの経
過を説明し、医師の回診に立会いました。Mさんは晴れ晴れとした表情でした。四日
間も痛みを耐え続けてきたMさんの無邪気な笑顔は窓から差し込んだ朝日よりも眩し
いものでした。
術後二日目のMさんはとても大きな手術を受けたのを感じないぐらいに元気な声で挨拶しました。今日は水飲みも解禁され、ガスはまだ出ていませんが、栄養素が配合されたパウダーをおかゆの汁に溶かして三食出されました。昼には2時間ぐらいDVDを鑑賞されました。何より一筆を書きたいのは同じICUに入っている斜め向こうの若い女性患者さんから励ましのお手紙をもらったことです。中文で書かれて、センターのスタッフが訳しました。「同じ腎臓の病気に悩まされ、同じに異郷の地で手術を受けた者としてとてもMさんのお気持ちを理解しています。この受け継いだ宝で第二の人生を元気に歩まれるよう」というような内容でした。相手の女性は地方の安徴省から上海への出稼ぎ者で、1月ぐらい前から腎臓の病気に気づかされ、夫の腎臓を移植したそうです。Mさんが勇気付けられたようでともてご機嫌がよい一日でした。もちろんお礼の言葉と一緒に頑張ろうねと励ましあいの言葉をつづって返信をしました。Mさんにとってすばらしい思い出になるでしょうね。
朝9時担当医の巡回において「手術はとてもううまくいっています。術後しばらくしたら尿が出始めました」と説明されました。9時の段階でもう1000mlの尿量に達しています。移植された腎臓はうまく機能しているということです。Mさんに伝えるととてもうれしそうな顔でした。まだ水を飲めないため喉の渇きを解消できないのを除けば体温も正常ですし、痛み止めの投薬でどこも痛みを感じていないようです。朝やや低めの酸素フォワードは夕方には普通の数値に上がりました。きわめて順調な初日です。「バナナを好きなように食べたい」というMさんの術前の話にサポートスタッフはせつなさを感じていましたが、後もう少しの辛抱です。このシンプルな願いはじきに実現します。楽しみにしてね。
午前中はホテルでごゆっくりなされ、昼食後入院の為病院へ。
アジア最大と言われる近代的な外来病棟を見上げ、国内政府高官及び外国人専用病棟へ入いられました。病棟に入られるとあまりの大きさと近代的な建物におもわずMさんもご夫妻も感動され、カメラを撮られました。
午後4時ごろ、主治医の先生が見え、病歴と体の状態について詳しく聞かれ、聴診、触診、問診をされました。話の中で中国では日本人は生まれたらすぐ盲腸を取る手術をすると言う噂があるようで、先生たちと冗談をしながら、入院検査を終わりました。
夕飯は病院で召し上がりました。
明日早朝から術前最終検査をされる予定です。
23時30分に、日本から患者Mさんご夫妻が上海に到着されました。
空港手続きを終え入国したのは既に夜中0時を回ってしまいました。Mさんご夫妻もちょっと疲れているご様子で、上海瑞吉紅塔酒店に一晩ご宿泊されます。既に先回検査入院の為来中されていましたのであまりご不安はないご様子です。日本に比べ中国は乾燥していますので、スタッフが中国産のど飴をプレゼントしました。
夜遅くまで、お疲れ様でした。